ドラム式洗濯機の乾燥モードの性能がイマイチですか?もし次のような状況であれば、乾燥モードが復活できるかもしれません。
- 乾燥が完了して出しててみると生乾き
- ドラム内は湿気が充満し、扉の内側には水滴がついている
- 1時間ほど追加で乾燥させるとしっかり乾く
上記の場合は、ドラム式洗濯機の故障ではなく、乾燥経路にゴミが詰まっている可能性が高いです。つまり、ゴミを除去すれば復活します。
実際に私も試したところ…生乾きだった衣服が完璧に乾くようになりました。しかも乾燥の時間も短縮されましたね。そういえば購入した5年前は、こんな性能だったなーと記憶がよみがえりました。ドラム式洗濯機は高価です。買い替える前に、まずは掃除してみましょう!
ドラム式洗濯機が乾かない4つの原因と解消方法
次の4つをチェックしましょう。
- 「乾燥フィルター」にゴミが付着していないか?
- 「排水フィルター」にゴミが付着していないか?
- 洗濯槽(ドラム)や内部乾燥経路が汚れていないか?
- 洗濯物の種類や量は適正?
ひとつずつ解説します。
1.「乾燥フィルター」にゴミが付着していないか?
乾燥しない一番の原因が「乾燥フィルターの汚れ」です。乾燥フィルターは、ドラム式洗濯機の上部にあります。
※画像出典:sharp
乾燥フィルターの構造はメーカーによって異なりますが、例えば日立のドラム式洗濯機だと、「乾燥フィルター」と「乾燥内部フィルター」の2つがあります。
※画像出典:HITACHI
どちらのフィルターもキレイでないと、しっかり乾燥しません。「キレイ」の基準はフィルターが「目詰まりしていない」ことです。
※画像出典:東芝「[乾燥フィルター・乾燥内部フィルター]定期的なお手入れ方法」
フィルターが目詰まりしているケースが多いです(私もそうでした…汗)。目詰まりを解消することで、乾燥の性能がすごく改善しますよ。(汚れをもっと解消する方法は後ほど説明します)
2.「排水フィルター」にゴミが付着していないか?
排水フィルターは、ドラム式洗濯機の下部にあります。
※画像出典:パナソニック「【ドラム式洗濯機】排水フィルターのお手入れ」
ドラム式洗濯機は、乾燥運転のときも排水しながら乾燥しています。排水が不十分だと、生乾きの原因になってしまいます。
3.洗濯槽(ドラム)や内部乾燥経路が汚れていないか?
ドラム式洗濯機のメニューに「槽洗浄コース」があるのをご存知でしょうか?
正直に言うと、私はドラム式洗濯機を購入してから一度も「槽洗浄コース」を使っていませんでした。5年間も…(汗)。
槽洗浄コースは、名のとおり洗濯槽の裏側など見えない部分を洗浄するコースです。カビや雑菌や臭いの除去がメインですが、専用の洗浄剤を使うことで洗濯槽にこびりついたゴミを除去してくれます。
説明書を読むと、3ヶ月以上「槽洗浄コース」をやらないと、1回で汚れが落ちきれないようです。私も2回目でキレイになった感じがしました(除去されたゴミは排水フィルターで確認できます)。
最低でも月1回は「槽洗浄コース」をしたいですね。しばらくやってない方は試してみましょう。
4.洗濯物の種類や量は適正?
子育て家庭は洗濯する衣服が多いですよね。我が家も5人家族なので…適正量以上に詰め込んでしまうことが多いです。大きいサイズのドラム式洗濯機で乾燥できる量は6kg〜7kgくらいなので、適正量を守りましょう。
あと洗剤の量も需要です。適正量より多くいれてしまうと、槽内に泡が大量に発生し、乾燥フィルターまで泡が伝って網目が詰まることがあるようです。気を付けましょう。
適正量を守って生乾きが解消すれば良いですが、解消しない場合は、次の章で説明する方法を試してみてくだい。
乾かない原因は「乾燥経路」に付着したゴミ
上述の1~4を試しても乾燥性能が改善しないときは、乾燥経路に詰まったゴミが原因の可能性が高いです。
※画像出典:パナソニック「乾燥経路のお手入れ 」
乾燥フィルターへ送風される先の箇所です。もしライトがあれば実際に見てほしいのですが、びっくりするくらい詰まっているとおもいます。
ただ、この個所は素手でゴミ除去できません。(汗)
乾燥経路のゴミを除去する場合は、メーカーの分解修理が必要なんですよね…。費用は1万円〜1.5万円ほど。高いですよね…。
でも安心してください。自分で「ある程度」は除去できます!除去する工具はいろいろありますが、「毛づまりごっそりパイプ職人スリム」が使いやすくてよかったです。
Amazonで607円でポチリました。
この工具は、くるくる回しながら乾燥経路に突っ込み、内部のゴミを絡めて除去できます。
こちら2つの工具が入っているのですが、今回は歯が固めで大きいタイプを使いました。実際にクルクルやってみると…
じゃじゃーん!
大量のゴミ除去に成功しました!かなり気持ちいいです。
このゴミ除去したあとに乾燥してみたところ、生乾きは完全に解消しました。これで2度やっていた乾燥をしなくて済むのでかなり嬉しいです。
(注意)自分でゴミ除去するときは保証がききません
自分でゴミ除去する方法はコスパ良いですが、もし乾燥経路が壊れた場合はメーカー保証は効きません。強く突っ込みすぎないように気を付けてくださいね。あと、工具代をケチって割り箸などで取ろうとして落としてしまう方も多いようです。乾燥経路は約60cm〜70cmあるので、工具を必ず使いましょう。
メーカー修理の費用は1万円から
どうしても除去できない乾燥経路のゴミは、メーカーサポートにお願いしましょう。メーカーサポートに依頼すると、ドラム式洗濯機を分解して乾燥経路のゴミを除去してくれます。
単純なゴミ除去であれば、作業時間は1時間程度。費用は税抜で約1万円(出張費2,500円〜3,800円+技術料約6,000円)ほどです。自分で除去するのが不安だったり、面倒なときはお金で解決しましょう。(笑)
乾燥しない原因が部品の故障であれば3万円は覚悟
ちなみに、上記の方法でも生乾きが解消しないときは、故障の可能性が高いです。故障している部位によって修理&交換費用は異なりますが、目安として以下の修理料金がかかります。
予想交換部品(作業) | 修理料金(税込) |
熱交換器 | ¥23,000 ~ ¥32,000 |
ファンモーター | ¥25,000 ~ ¥33,000 |
乾燥用ヒーター | ¥15,000 ~ ¥21,000 |
リード線組立 | ¥16,000 ~ ¥26,000 |
温度ヒューズ | ¥9,000 ~ ¥16,000 |
乾燥用サーミスタ | ¥15,000 ~ ¥20,000 |
※出典:東芝「出張料金概算料金表」
故障の部品は1ヶ所とは限りません。もし複数箇所で5万円以上かかるのであれば、新品に買い替えも検討したいですね。
クリーニングを専門会社に委託する方法もオススメ
今回は自分で解消できたので不要でしたが、ドラム式洗濯機をクリーニングをしてくれる専門店も多く見つけました。メーカーサポートは単純なゴミ除去ですが、専門店だとかなりキレイにしてくれるようです。
会社名 | 料金(部分/完全分解) | 特徴 |
おそうじ本舗 | 18,700円 /無し | 部分分解クリーニングが安い。大学と共同開発したオリジナル洗剤があり、従来は10時間かかっていた漬け置きが2時間で完了。 |
くらしのマーケット | 約15,000円/約19,000円 | 複数の業者から見積もりが取れる。大手と比較すると料金は2割ほど安い。 |
おそうじ革命 | なし/17,600円 | 時間単価がもっとも安く、交通費などの諸費用も込みの価格表示がわかりやすい。コスパ良い。 |
ダスキン | 14,300円/19,800円 | 部分分解のみ。浸け置き時間が12時間かかるため、排水やすすぎ作業は自分でやらないといけないのが難点。 |
部分分解と完全分解の違いは?(←大きな差は無い)
部分分解と完全分解の違いは、「洗濯槽を完全に取り外すか」のみの違いです。
完全分解だと100%のゴミ除去だとすると、部分分解は90%ほど。なので、どちらを選択しても良いですが、数千円の違いであれば完全分解のほうがオススメかもしれませんね。
次回、依頼する機会があれば改めてレポートしますね。
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