未来都市開発のラジオCMが酷い!「あーあー、それそれ」って何?

J-Waveを聴いていると頻繁に流れるラジオCM「未来都市開発」。

同社のCMは何パターンかあるけど、すこぶる評判が良くないです。

筆者も「アーアー」に不快感を感じて日々モヤモヤと…。

「不快に思っている仲間いるかなー」と試しにググってみましたところ…たくさん同士が見つかりました。(汗)

このラジオCMは何て言っているのか?

なぜ不快感を感じるのか?

そして、
評判のわるいラジオCMを流すことは、広告としてメリットはあるのか?

その辺について書いてみました。

「あーあー、それそれ」のラジオCMは何て言っている?

子どもとお母さんのトークCM。セリフが聞き取れず毎回モヤモヤしますが、トーク内容は次のとおりです。

 

「ねえねえ、5階のえっちゃん家に行ったことある?」

 

うん、あるよ。とってもオシャレで自分の家に帰りたくなくないぐらい。

えーっと、なんて会社が作ったんだっけ?

みら~いとしか~いは~つは良い会社、ふふふ~ん(※)

アーア!それそれ

※2021年4月からラップバージョンもあります。

こうやってトークを文章でみてみると…特に違和感のない普通のトークですね。

なのに、なぜラジオCMで聴くとモヤモヤするのか??

思いつく理由は次の5つです。

  • 早口で何言っているかわからない。
  • 滑舌が良くない。
  • 「アーアー」が耳障り。
  • 声が苦手。
  • 登場人物に好感が持てない。

意味不明なままトークが進んで、社名の鼻歌がはじまり…最後に「アーアー」の高い声で締めくくる。

アーアーってなんだよ。。

ラジオリスナーの反応は?

ツイッターで「未来都市開発 ラジオcm」を検索してみると…予想どおりの反応でした。

不快感マックスのツイートが多い日で2~3件あるので、同じ思いのリスナーは潜在的にかなり多いと想像できます。

だって、ラジオCMの感想なんて、わざわざ投稿しないですからね。(汗)

(推測)記憶に残るCMにしたい!⇒結果あの出来映えに

トークの内容は普通であり特徴は無いですよね。おそらくシナリオはプロのCMプランナーではなく、一般社員の方が考えたのではないでしょうか。(間違ってたらごめんなさい)

このトークをCMとしての使命をはたすために。「リスナーの記憶」に残すためにやる対策といえば…

そうですね、「声」や「歌」で特徴を高めてインパクトつけるしかない。

「ありきたりな台本」に「記憶に残る」CMをつくることを考えた結果、あのようなCMになったのだとおもう。憶測ですが。

批判が多いラジオCMを流すメリットはある?

ここからは、マーケティングの視点でお話します。

スポンサー企業が「評判の悪いラジオCM」をオンエアーし続けるメリットはあるのか?

考察してみたいとおもいます。

未来都市開発のCM料はおよそ月間150万円

未来都市開発のラジオCMは、J-WAVEの「交通情報」にてオンエアしております。

この枠のCM料金は次のとおり。

「交通情報」提供料金 (20秒CM+提供クレジット)

約1,500,000円

交通情報の提供(月~金曜日ベルト放送)に必要な月額費用です。
月~金曜日、毎日1回交通情報内で20秒CM+提供クレジットを放送。1ヵ月で約21回放送。
-出典:ラジオCMのチカラ

J-WAVEの交通情報のCMは月に21回オンエアーされるとのことで、1回あたり7万円くらいのCM料金です。

未来都市開発は年中放映しているので、年契約でしょうか。その場合、値引きあるとおもうので、年間1,000万~1,500万くらいのCM料金かとおもいます。

ちなみに年間のオンエアー回数は252回(月21回×12ヶ月)です。

ラジオリスナーは終日聴いている人が多いとおもうので、年間で252回、聴いていることになります。これは苦行ですね(汗)

客単価を考えると安いラジオCM料金

広告主の「未来都市開発」はリノベーション会社。中古マンションや持ち家をリノベーションする会社です。

住宅リフォーム推進協議会の調査報告書によれば、戸建ての平均予算は269万円。マンションは261万円とのこと。

リノベーション会社の利益率は、20%~40%だそうです。

ということは、

客単価が260万円で利益率30%だとすると…1受注で78万円の利益。なので、ラジオCMで年間12~19件受注できれば、元がとれる計算です。

 

ん?

…意外にユルゲーじゃね??

だいたい月1件、受注すればペイできるのであれば、けっこう広告のコスパ良さそうですね。

まぁ…評判のよくない広告で成果でるのかは不明ですが。(笑)

未来都市開発のラジオCMは「接触効果」を狙っている

ラジオCMに限らず、広告主が広告で期待する効果は、以下の3つのいずれかに当てはまります。

  • 接触効果
  • 心理効果
  • 売上効果

心理効果は、商品を知ってもらうこと。心理効果は商品を理解してもらうこと。売上効果は商品を購入してもらうことです。

未来都市開発のラジオCMの内容からして、「心理効果」を意識した広告ですね。

未来都市開発の場合は、とりあえず「社名を覚えてもらう」ことが目標。

社名を覚えてもらえれば、リノベーションする時に思い出してもらえて、受注に繋がるかもしれないからです。

未来都市開発のラジオCMの善し悪しはさておき。

CMで社名を覚えてもらうのに、心理学を応用させているのをお分かりでしょうか?

その心理とは、「単純接触効果」です。

単純接触効果とは?(意外に恐ろしい心理)

単純接触効果とは、初めのうちは興味がなかったものも何度も見たり、聞いたりすると、次第によい感情が起こるようになってくる、という効果。アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968年) にまとめ、知られるようになった。図形や、漢字、衣服、味やにおいなど、いろいろなものに対して起こる。広告の効果も、単純接触効果によるところが大きい。CMでの露出が多いほど単純接触効果が起きて、よい商品だと思ったり欲しくなったりするのである。
-引用:wikipedia

さて、ここで問題です。

未来都市開発の20秒のラジオCMで社名(未来都市開発)を何回、言っていると思いますか?

一緒に考えてみましょう。

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・

・・

 

正解は「3回」です。

 

1回のCMで3回、つまり1年間で756回もの社名を、無意識に聞かされているんです。(汗)

好きとかキライとは関係無しに、記憶に刻まれる…ちょっとこわいですが、まさに心理を応用した広告戦略ですね。

(まとめ)できれば大衆に好かれるCMを流してほしいな

「心理効果」を期待してラジオCMをオンエアーするわけですが、評判の良くないCMだとどんな効果が出るのか…未知数です。

そもそもの話ですが、ラジオやテレビCMの効果って計測が難しいですよね。

例えばCMみてwebフォームや電話で問い合せたときに「○○のCMをみた」と伝えれば計測可能です。だけど、伝えるお客様ばかりではないはずなので、計測は曖昧になるとおもいます。

そう考えると、計測の難しいラジオCMは博打(ばくち)要素がつよいので、

  • 客単価がめちゃ高い商品
  • 利益が税金に取られるくらいなら広告出しちゃえ!

の会社しか出稿できないですね。

まぁいずれにしても、公共の電波にのせるのであれば…聴いていて気持ちがよいCMが良いですよね。

コメント

  1. 白洲玲子 より:

    こんにちは
    未来都市開発のCM、我が家はほぼ1日中J-WAVE流しっぱなしなので何度も聞いてます。
    「5階の〇〇ちゃん」がよくわからず検索してみたところこちらがヒットしました。
    実は…うちではこのCM、結構好評で始まるとみんなで真似します。
    この声優さんってたぶんですが、1人で3役こなしてますよね。そこも笑えて。
    嫌いな人もいるんだなってちょっとびっくりしました。

    CMじゃないけど、どうにも我慢できないのは別所哲也とあっこゴリラと長谷川ミラです。この時間帯だけはラジオ消します。早く番組終わって欲しいです。

  2. keiyasuzuki より:

    白洲玲子さん

    コメントありがとうございます。
    Twitterでみるかぎり…
    圧倒的に「嫌い」が多数のようです(^▽^;)

    たしかに1人3役かもしれませんね。

  3. 匿名だけど より:

    CMが新しくなったのにウザさが変わらなくて
    検索したらここに来ました。
    みんな同感なんですね。
    製作会社が他にどんなもの作ってるか気になります。

  4. 武藤 剛 より:

    未来都市開発には絶対に依頼しない。本当に毎回CMが耳障り過ぎる